冬の夜長に夜なべをしてですな、セッセ、セッセと偽造品を作ると。人間ちゅうもんは手を動かして、こうしてコツコツと銭儲けをしなければなりませんな。最近は偽装表示、作曲、論文と偽造産業も大忙しでございます。
おい、熊さん、そこの論文のコピペ、文字化けしとるで、もっとちゃんと捏造せなアカンがな、プロとしての矜持を持ちいや。

まったく、偽造というのもコツがありまして、根を詰める人間でないとなかなかうまく行きません。小生も長年、偽造師として精進してきましたが、お客さんの喜ぶ顔が何よりの薬でございますな。

カッー、さすがはニンベン師のルーさんや。そのへんの捏造品とは艶が違うわ。見てみい、このスベスベ感!ちゃんと品の裏にもキッタナイ字で、メイドインチャイナと彫ってるわ。いやー、芸が細かい。

そう、お客さんに言ってもらえると嬉しいわ。偽造したかいがあるちゅうもんですわ。
世の中には、駆け出しのクセにいっぱしのニンベン師を名乗っている人間がぎょうさん居ますさかい。自分で海に潜って、サンゴに「K・Y」とキッタナイ字で彫って、それを記事にする新聞記者だとか、電波も入らず音の無いラジオで物語を作って、お涙チョーダイ映画を売る広告会社とか、そんな三流捏造師ばかりや。
客の質も悪いのが原因ですがな。女が涙を流すアップの画面を流せば、涎を垂らして喜んどる。そんなことやから、最近の捏造師の腕が落ちてるんや。だいたい、綺麗な話には、捏造があるもんやで。


しかしなんですな、小生らのような雑魚はかわいいもんですわ。ちゃんと自分の財布から金を出す客相手に、細々と小商いをする程度ですから。

ところで、嘘つきは泥棒の始まり、といいますが、
役人やら独立行政法人やらが、学術振興の名のもとに、多額の公的資金を流用した挙句の、詐欺と情報窃盗、締めて懲役何年ですかなあ。